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プロジェクト  →  Startupbootcamp Scale Osaka コホート#3(第3期)  →  CopperTree Analytics Inc.

CopperTree Analytics: 機械学習を採用した特許技術を用いて、建物のエネルギーデータを分析する自動故障検出・診断ソフトウェアを提供。

ウェブ: http://www.coppertreeanalytics.com/
カテゴリー: プロパティーテック
会社所在地: カナダ

ビルをつなぐ、人をつなぐ

CopperTree Analytics はカナダに拠点を置くソフトウェア会社で、「Kaizen」 という名前の Software-as-a-Service (SaaS) 監視プラットフォームを提供しています。このプラットフォームは、設備管理、エネルギー、ビルオートメーションシステムから関連データを継続的に収集して監視するものです。このデータは、スケジュールに基づいて、またはほぼリアルタイムで自動的に分析され、異常が強調され、非効率性が特定されます。このシステムは、当社より完全に実装されたターンキー・プラットフォームとして提供されますが、クライアント社内における実装を希望されるお客様は当社認定トレーニングを受けていただき、いつでもそこからさらにカスタマイズすることも可能です。

当社における一般的な実装は、オンサイトのデータ収集と転送ソリューション(当社のエッジアプライアンスデバイス/仮想マシン)と、オフサイトのクラウドベースのストレージと分析プラットフォーム(Kaizenソフトウェア)で構成されています。

上位レベルにおける私たちのクライアントは、当社との協業により、次のようなメリットを得ることが可能です:

  • 建物の総エネルギー消費量の5%から30%の範囲でエネルギー節約。平均では、約18%の節約を実現。
  • データ主導のプロアクティブメンテナンスを行うことにより、計画性のない従来のHVACや予防保守に関わる機器メンテナンスを平均60%削減。
  • 室内温度と快適パフォーマンスが数値化され測定可能となるため、ビル内の環境が劇的に改善報告、データ収集、天候の正常化など、エネルギー管理業務に関わる人員の業務が大幅に削減される。

事業のパートナー

CopperTree Analyticsの事業内容についてお聞かせください。CopperTree Analyticsとは、どんな会社なのでしょうか?

CopperTree Analyticsは、エネルギー情報システム(EIS)と、システム性能監査を統合した故障検出・診断(FDD)プラットフォームからなる、包括的なAIビル解析ソリューションを提供しています。 私たちの使命は、スマートビルがその潜在能力を最大限に発揮できるようにすることです。私たちは、お客様のビルのデータを活用し、実用的な情報に変換することで、お客様がビルをよりよくコントロールできるようにしていきます。また、当社はメンテナンス目標の達成、エネルギー消費量の削減、ビルの運用に関わる意思決定をより良いものとするよう支援いたします。

 

これまでの起業への旅はどのようなものでしたか?

当社は、2人の創業者の夢や考えから始まりました。彼らは、すでにスマートビルディング業界で成功を収めているビルディングオートメーションシステムとサービスの会社を運営しており、「ソフトウェアとクラウドコンピューティングを使って、ビルのサービスや運用、性能を簡素化し、向上させることができないか」というコンセプトを持っていました。そこから、当社はこの夢を実現するために設立された新会社として、旅が始まりました。

2012年に法人化され、現在では世界4大陸で2,500棟以上のビルを顧客としています。設立当初はとてもエキサイティングで、ソリューションも斬新でした。ほとんどのクライアントがビルディングアナリティクスを知らず、クラウドも比較的新しい概念で、ほとんどのクライアントが受け入れ始めたばかりでした。

しかし現在は、これらのテクノロジーは浸透し、より広く採用されています。クラウドやIoTソリューションの技術状況、お客様の採用状況を考えると、私たちの立ち上げは少し「早かった」と言えるかもしれません。私たちは、アーリーアダプターではないお客様やパートナーに、私たちの技術の可能性について時間を割いて説明しなくてはいけない事がよくありましたが、それらは彼らがまだ完全に飛び込む準備ができていない事を示唆したものでした。とはいえ、このような余分な時間があったからこそ、私たちは技術を磨き、ツールを開発し、ソリューションを広く展開することができたのだと思います。

現在、従業員数は約40名で、多くの大手多国籍企業と業務提携を結んでいます。私たちの目標は、さらに規模を拡大し、気候変動との戦いに貢献するために、より多くのビルにアプローチしていくことです。

 

なぜ、Startupbootcamp Scale Osakaのプログラムに参加したのですか?

当社は、以前シンガポールでレインメーキング社と仕事をしたことがあり、プログラムのテーマとの相性も良さそうだったので、今回、お声がかかり参画することになりました。私たちは、日本市場に非常に興味を持っています。当社の市場領域として日本市場は、北米に比べて、ビルに関するエネルギーデータのリアルタイム監視・分析の技術普及が数年「遅れている」ことは認識しており、このプログラムにより、市場の実際の潜在力を測り、日本市場にさらに投資するかどうかを判断する良い機会と捉えました。

 

CopperTree Analyticsがスマートシティやスマートリビングの構築において、どのように作用しますか?

当社は、大規模なキャンパスを持つ多くのクライアントや、複数のビルを持つ分散型クライアントのポートフォリオを支援しているだけでなく、エネルギーや資源の使用に対する「グリッド適応」アプローチのためのスマートビルディング技術に関する最先端の研究にも携わっています。これらは「グリッド」や「スマートキャンパス/シティ」レベルにも対応し、複雑になっていく意思決定を支援し、明日のスマートキャンパスや都市の持続可能性の目標を更に促進していくものと考えます。

 

プログラムを通して、これまでの道のりにおいて体験したものはどのようなものでしたか?

大企業のクライアントと仕事をすることに関連する課題は想定内でしたが、今回はその上に異なる言語と文化面での環境下で仕事をする複雑性が加わりました。特にCOVID-19の影響で、訪問・直接対話することが叶いませんでした。 全てを総括して、この経験は素晴らしい経験でした。併せて、レインメーキング社とSBCは、今回のPoCプロジェクトにおいて、素晴らしい体制とサポートを提供してくれました。

 

プログラム期間中に得た最大の教訓は何ですか?

日本市場は私たちがビジネスを始めた当時の5~10年前を彷彿させる、技術を採用する初期段階にあるのだと思われます。よって、かなりの投資と市場教育が必要であることは明確になっています。成功への道筋としては、日本での市場参入に必要な成長を加速させることが可能で、当社にとって良い投資先となるようなパートナー企業を見つけることになるでしょう。

 

今後の貴社の将来像について、意気込みを教えてください。

理想としては、現在のパートナー企業と、Pocを通じて継続的なデータ取得により、関連する障害物等を取り除き、完全なプロジェクトを実行することです。同時に、代理店や付加価値のある再販業者となって日本でのサービスを拡大するに相応しい優れた戦略パートナー企業を探したいと考えています。

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